病棟

辛い症状によく効く|更年期障害に負けない

聴力低下を起こす脳腫瘍

男性

気づきにくい腫瘍です

聴神経腫瘍とは脳腫瘍のひとつで良性の腫瘍です。脳腫瘍の中の6〜10パーセントを占め、男性より女性にやや多い病気です。聴神経は蝸牛神経(聴力を司る神経)と前庭神経(平衡感覚を司る神経)からなり、これらの神経を包むシュワン細胞から聴神経腫瘍は発生します。腫瘍の大半は前庭神経から発生します。この腫瘍は良性でゆっくりと大きくなるので、症状も徐々にあらわれます。小さい腫瘍であれば治療せず経過観察で良いのですが、大きくなってくると脳幹を圧迫しやがて死に至ります。初期症状としては、聴力低下、耳鳴り、めまいなどが出現します。腫瘍の増大がゆっくりなので症状も徐々に出現してくるため、最初は気づかないこともあります。他には、腫瘍が脳を圧迫するので、視覚障害や顔の痺れなどの脳神経障害、頭痛、嘔吐、意識障害などの頭蓋内圧亢進症が出てきます。

片側の聴力低下に注意

聴神経腫瘍による聴力低下は腫瘍のできた片側にのみ起こることが一般的ですが、両側にできたり、他の神経にも腫瘍ができたり、血縁者の中に腫瘍が発生することがあり、神経線維腫症と呼ばれる病気の可能性があります。聴神経腫瘍は遺伝ではありませんが、神経線維腫症は遺伝的な要因が考えられます。聴神経腫瘍の近くにできる可能性のある他の病気は、髄膜腫や類上皮腫などがあり、聴神経腫瘍の最終診断は腫瘍の病理診断によります。治療法は、手術による腫瘍の切除と放射線療法(ガンマナイフ)があります。手術により腫瘍を完全に切除できると再発はありませんが少しでも残っていると再発しますので、手術の後に放射線療法を行うことが多いです。放射線療法は腫瘍を消し去ることはできず腫瘍の増大を防ぐ交換があります。